こんにちはbhan LLC.代表の石井です。 今日は製品の違いなど毎日お話しておりますが、この製品の思想を最初にお伝えするべきだなと気づきまして、今日は社内にコラムを書かせていただきました。
まず認知症徘徊みまもりについては、25年前に私はバス接近情報や携帯事業者の店舗運営や法人営業のビジネス展開をおこなっており、それより少し前に「ドラえホン」という位置情報PHS端末の位置情報協力したことで、その後携帯網を利用した位置情報端末の販売協力など行いました。子供はよいのですが、徘徊する人はそもそもこの端末を持参しないということがネックで普及しません。開発側や販売担当者は「便利だ!」という妄想だけで製品化してしまうのですが、なかなかこの壁は厚くて、1997年頃は少し華盛りでした。
靴に埋め込むとかもその機能性に驚きました。
今でなら何も驚くことはないでしょうが、耐久性や電力供給など今なら簡単にクリアできる問題も当時はまだ開発途上でありました。
1997年6月1日にはショートメールやJSKYという製品名で同じ事業者の文字送受信対応端末同士であれば、文字送信できるサービスが開始されました。これはパラダイムシフトでした。ドコモは月額100円で1通50文字まで送り放題でした。
よく女子高生が緑の公衆電話でイラン人から買ったテレフォンカードでポケベルに文字送信していた時代です。1000円で1000度数分(1000回の送信)つかえたのですが、今考えると高いですね。その10倍なら仕方ないかなと思いますが、同時に国内の電話も日本テレコムが出来て自由化になり、KDDIになって、それでも海外への通話は15分で5000円くらいしていました。それは更に10年後にSkypeの登場でほぼ無料という状態になり、通信事業者は通話料で稼げる仕事がなくなりました。
それ以前にポケベル「インフォネクスト」という機種はパソコンから50文字まで文字を送信できるようになり、ついに漢字もOKになりました。プロバイダよりニュースを購入契約すると、随時新幹線の通路入口上の電光掲示板と同じようニュースがPushで自動配信されるようになり、最終的に1999年に
i-modeという化け物につながっていくのですが、このような状況が非常に「みまもり」にとっては明るい環境になってきて、富士通の車両管理位置情報製品は、その車がどちらの方向を目指して走行していることも示しておりました。
また携帯やポケベルは通信エリアが広く、しかも地下やトンネル、ビルでも電波があり、しかも何階に
いるのかも測位可能です。
このように国内通信会社が普及率のUPと同時に、このような部分にも開発費を使ってくれたために、
みまもりを含めた位置情報を含めたサービスが急成長しました。それが1997年で、その後は皆さんがご存じの通りです。私の世代1960年代であれば、専用端末を持つこともなく、スマホにアプリを入れて自己申告制で登録するようにして、保険会社なども登録していないと保険金が減額されるなどの仕組みにしてもよいのではないかと思います。
人権やプライバシーと申しても、その保護した徘徊者の対応を考えたら、若い人にそれをさせるのがベターとは思えません。4人に1人は独居になるわけで、そういう社会を支えていくのは間違えなく「通信・ICT」でこの進歩は見逃せません。
また通信が進化することで、逆に人権やプライバシーを保護できます。
弊社でも以前提案しましたが、例えば病院などで会計や診察時に名前をフルネームで呼ばれますが、それも嫌だという人のために、自分のスマホに呼び出しが行き画面を見せてお支払いするというものです。もうそこには一切の会話も不要です。
写真は
左上:ポケベル「キッズベル」お母さんから子供へ定型文の送信
左下:インフォネクスト高級機でエリア設定して、ニュースを受信しますが、これか15分おきに
くるので結構多いです。またパソコンからこの端末に直接@メール送信できるすぐれものです
右上:ポケベル「02D」(ゼロニード)という使った分だけ利用料を払うというサービスで50文字まで受信可能でした。
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